能-BOXゼミナール
芸術・芸能と関わる諸々のテーマを切り口に、日本文化の現在と未来を放談する。
東北と日本の伝統文化にまつわるさまざまな題材を集めて講義/演説/放談/討論の場を設け、学び考えるシリーズ企画。様々な切り口からゲストスピーカーを招き、各テーマに関する知識やエピソードに触れる中で、多様な日本文化の生き生きとした面白さや楽しさを再発見する勉強会です。開催初年となる今年度は、「能を知れば、日本文化が見えてくる」を総合テーマとして、様々な切り口から能と日本文化を考えます。
【令和3(2021)年度 総合テーマ】
能を知れば、日本文化が見えてくる
① 「能と日本の芸能を考える」*終了しました 【日時】2021年10月16日(土)14:00~15:30 【お話】小塩さとみ(宮城教育大学教授) |
②「仙台藩と能」*終了しました 【日時】2021年10月17日(日)14:00~15:30 【お話】菅原友子(元仙台市史編さん室嘱託職員) |
③「能楽アラカルト~武士の文化と能」*終了しました 【日時】2021年11月20日(土)14:00~15:30 【お話】村上良信(仙台市能楽振興協会理事・仙台宝生会会長) |
④「サブカルと能」*終了しました 【日時】2022年1月22日(土)14:00~15:30 【お話】山中迓晶(観世流能楽師・重要無形文化財総合指定保持者) |
⑤「宗教と能」 *申込み受付を終了しました 【日時】2022年1月29日(土)14:00~15:30 【お話】津村禮次郎 |
*全5回 / 各講座 14:00~15:30 / 定員 各回40名程度(先着順)
【会場】
能-BOX(せんだい演劇工房10-BOX別館/仙台市若林区卸町2-15-6)
【受講料】
一般:各回 1,000円 5回通し券 4,000円
学生:各回 500円 5回通し券 2,000円
【お申込み】
下記申込フォームよりお申し込みください
*先着順のお申込みで、定員になり次第締め切らせていただきます。 (定員 各回40名程度)
*新型コロナウイルス感染症の流行状況により、やむを得ず受講形態を変更、もしくは中止となる場合がございます。
【取り組みとお願い】
[新型コロナウイルス感染リスク低減のための取り組み]
● 講師・スタッフのマスク着用、手洗いの励行、及び検温等の体調管理を行います。
● 会場内に来館者用の消毒用アルコールボトルを設置します。
● 会場の定期的な清掃・消毒、利用前後の換気を行います。
[受講される皆様へのお願い]
● 受講にあたり、マスク着用、咳エチケット、手指の消毒等のご協力をお願いします。
● 受講日には毎回体調に関するチェック(検温等)をお願いします。
● 体調不良の場合には事前に下記まで欠席のご連絡をしていただき、受講をお控えください。
【お問い合わせ】
せんだい演劇工房10-BOX TEL 022-782-7510 [9:00~21:00]
【主催】公益財団法人仙台市市民文化事業団
【協力】仙台市能楽振興協会、協同組合 仙台卸商センター
【講師プロフィール】
小塩さとみ/宮城教育大学教授 ①/②~⑤聞き手
幼少時よりピアノを習ったり、合唱団に所属したりして音楽に親しむ。国際基督教大学に入学しサークル「長唄研究会」で三味線に出会う。その後大学院に進学、長唄の音楽構造について研究し、お茶の水女子大学大学院より博士号取得。現在は宮城教育大学で音楽学を教えている。著書に『現代日本社会における音楽』(放送大学教育振興会)、『日本の音・日本の音楽』(アリス館)など。能については詳しくないので本ゼミナールで講師の方々のお話を伺うのを楽しみにしています。
菅原友子/元仙台市史編さん室嘱託職員 ②
2005年から2018年まで仙台市史編さん室に嘱託職員として勤務し、仙台市史の『資料編9 仙台藩の文学芸能』『特別編8 慶長遣欧使節』『年表・索引』を担当。個人として「仙台藩の能」のほか、「明治から昭和初期における仙台白菜の流通」「日本フィギュアスケートの発達と仙台」などの調査を手がける。
能との出会いは12歳の時、出身地の小さな町で喜多流の謡曲を習ったのがきっかけ。その後、18歳から仙台で観世流の謡曲と仕舞の稽古を始める。お気に入りの能は『海士』。
村上良信/仙台市能楽振興協会理事・仙台宝生会会長 ③
昭和23年生。東北大学法学部卒業後司法書士事務所開設。昭和48年宝生流教授嘱託、平成16年まで20年間東北大学学友会能楽部師範。平成26年3月まで宮城教育大学音楽科非常勤講師(謡曲)。宮城宝生会会長。仙台市能楽振興協会副会長。著書「高田山保昌寺の研究」「居合の大精神 重信流精義」「今井泰男論 〝謡宝生〟の真髄」
山中迓晶/能楽師シテ方観世流、重要無形文化財(能楽総合)指定保持者 ④
(社)日本能楽会、公益財団法人能楽協会会員。仙台市在住。二歳で初舞台を踏む。父山中雷三並びに五十六世梅若六郎玄祥に師事。2014年重要無形文化財保持者に認定される。仙台を拠点に全国で活躍中。能の公演以外にも、誰にでもわかりやすく能を紹介するイベントを数多く開催。能BOXでは2012年から毎年夏に「こどものための能講座」を実施。「身近に」「わかりやすく」「楽しく」をモットーとし、様々な切り口から能の魅力を紹介している。
津村禮次郎/能楽師シテ方観世流、緑泉会会主、重要無形文化財(能楽総合)指定保持者 ⑤/①~②特別出演
(社)日本能楽会、公益財団法人能楽協会会員。二松学舎大学文学部特任教授。一橋大学社会学部講師。大学在学中に一橋観世会に所属し、津村紀三子に師事。1969年観世流師範。74年に緑泉会会主。91年重要無形文化財保持者に認定される。79年より小金井薪能を企画制作。新作能、創作活動、海外公演も多く、アレッシオ・シルベストリン、森山開次などダンサーとも共作、共演している。2010年度文化庁文化交流使としてロシア、ハンガリーで指導交流を行う。著作に「能・狂言図典」「能がわかる100のキーワード」。また「舞幻(BUGEN)」を出版。その他、写真集「能」(PIE BOOKS)等に多数掲載される。15年にはドキュメンタリー映画「躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像」(三宅流制作監督)が公開された。