三宅流ドキュメンタリー映画祭 ☆10-BOXキラキラ劇場
12月18日(金)、19日(土)、20日(日)<能-box> 料金 各上映ごと500円、フリーパス券1,000円
伝統芸能とそれが息づくコミュニティ、表現におけるコミュニケーションと身体のあり様を描いたドキュメンタリー映画を撮り続ける三宅流(みやけ・ながる)監督の作品を三本立てで上映します。19日には三宅監督と観世流能楽師の津村禮次郎さんを招いてのトークを開催します。
『究竟の地ー岩崎鬼剣舞の一年』(128分)
12月18日(金)13:00~,19:00~/19日(土)18:00~/20日(日)10:00~
岩手県北上市に1300年続くといわれる伝統芸能「鬼剣舞」。芸能が生活の一部となり、地域の人々が絆を深めている姿を一年間に渡って追い続けたドキュメンタリー映画。鬼剣舞の人々は忙しい日々の労働をこなしながら、公演活動や、後進の指導にあたっている。地域の人たちは保育園や小学校から鬼剣舞を習い、老若男女みな鬼剣舞を踊る。それはあたかも地域全体が鬼剣舞を中心に回っているようである。地域の人々全体で共有される芸能の姿は、現代を生きる私たちが失ってきた大切なものを思い出させてくれる。
『面打 men-uchi』(60分)
12月18日(金)10:00~,16:00~/19日(土)14:30~/20日(日)13:00~
22歳の若手面打、新井達矢が能楽師から依頼され一つの能面を製作し、その面が能楽公演に使用されるまでをとらえたドキュメンタリー作品。ナレーションやインタビュー等、言葉による説明を一切排し、ひとつの四角い木の塊が削られ、剥がされ、次第に表情を帯びていく様をひたすら見つめ続ける。沈黙の作業空間に、ただ鋭利な刃物が木を刻んでいく音だけが静かに響きわたる。
『朱鷺島ー創作能「トキ」の誕生』(81分)
12月18日(金)11:15~,17:15~/19日(土)15:45~
絶滅したトキを再び佐渡の空に飛翔させたい、そんな想いを佐渡の子供たちが詩に表現した。能楽師・津村禮次郎はその子供たちの詩を元に「トキ」の復活への願いを込めた新しい能を創り上げた。佐渡の地域の人々、そして鼓童のメンバーとともに創り上げた創作能「トキ」は、佐渡色豊かな芸能として誕生した。かがり火が焚かれた佐渡の幽玄な能舞台。能の島・佐渡で再びトキが飛翔する。
対談:津村禮次郎×三宅流「創造と伝統の現場から」
12月19日(土)17:10~ 定員60名 入場無料
~映画にも登場する観世流能楽師、津村禮次郎さんと三宅監督とのトークイベント!
三宅 流(みやけ・ながる) 津村禮次郎(つむら・れいじろう)
対談の様子(2015.12.19)