劇カラ通信



9月25日(日) 岩下徹ソロダンス公演「放下24」

昨日から、一気に寒くなりました。
銀行の両替機の前の人が、毛糸のカーディガンを着ていたのを見かけ
今日改めて、夏は終わった・・・と少し切なく思いました。


9月の10-BOXは、いろいろににぎわっていますが、今週末9月25日(日)には、
岩下徹ソロダンス公演「放下24」があります。

「放下(ほうげ)」とは、「すべてを投げ捨てて、心身を自由にする」という仏教の言葉だそうです。
<無音、即興、60分>という同じ条件の下、岩下さんが、年に一度続けている定点観測的ソロダンスを、今年は10-BOXの野外ウッドデッキで踊っていただくことになりました。
2011年、24回目の「放下」―
仙台のこの地に立った岩下さんの無音の即興に、ぜひお立会いください。


以下、ちらしの内容をご紹介します。(23日と24日にはワークショップもあります)





■岩下徹ソロダンス公演

「放下24」

20111年9月25日(日)3:00pm開演(2:30pm開場)

入場無料
*公演終了後、観客とのトークセッションがあります


<無音、即興、60分>という同じ条件の下、
年に一度の定点観測的ソロダンス。

国際的な舞踏集団<山海塾>のダンサーである岩下徹は、ソロ活動では、交感(コミュニケーション)としての即興ダンスの可能性を追求。公演以外にも、20年来、精神科病棟でダンスセラピーを試みるなど、様々な方を対象としたワークショップを継続しています。

「放下(ほうげ)」シリーズは、自らのダンスの成立根拠を問うため、年に一度、「無音、即興、60分」という同じ条件の下で踊るもので、1988年に開始。近年は拠点の京都と東京で毎年交互に開催してきましたが、今年、初めて仙台で踊らせていただきます。

「放下」とは、「すべてのものを投げ捨てて、心身を自由にすること」という仏教の言葉です。23年前年、当時31歳の岩下は、もはやそうしなければどうにもならない、袋小路のような状態に陥っていて、そんな中で、「放下」―テーマ、イメージ、振付、構成、音楽、衣装、装置といった、 ダンスをとりまく様々な要素と決別し、身体ひとつで観客の前に立つこと―を踊りました。以来、年に1度、続けています。今年は、<劇場>という装置も問うてみたいと、10-BOXの屋外ウッドデッキで踊る予定です。
「人が人の前に立ち、何かをするとは、どのような行為なのか」―パフォーミングアーツにとって最も根源的な問いを、仙台の皆さまと共に考える場となることを願っています。




■岩下徹ダンスワークショップ
「少しずつ自由になるために〜自己とむきあう、他者とかかわる」


「少しずつ自由になるために」
ある時、「あなたにとってダンスとは何ですか」とたずねられたことがありました。
その時、私は、「ダンスとは少しずつ自由になっていくことです」と答えました。
私自身がそうだったからです。
このことを知るまでに何年もかかってしまいましたが、
これは誰かに教わったのではありません。
私は小さい時から不器用で、まともなことはほとんどできませんでした。
今でもたいして変わりはありません。
ただ、踊ることで、かろうじて世界とつながっていられるのです。
こんな私ですから、技術的にむずかしいことはできません。
ただ、本当に感じられることを、ゆっくり、丁寧にやっていきたいのです。
わずかでもけっこうです。
少しずつ自由になることのきっかけをつかんでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。  
                      岩下徹

2011年9月23日(金)7〜9時、 24日(土)4〜6時、受講料無料
※ダンス経験や年齢、障害の有無は問いません。
※2日通しの内容となっていますが、1日だけの参加も可能です。
※からだを動かせる着替えをご用意ください。靴は不用です。
※定員20名程度


【協力】
せんだい演劇工房10-BOX、NPO法人みやぎダンス、Art Revival Connection TOHOKU(ARC>T)

【主催・問合せ】
シューツ&ルーツ (607-8004 京都市山科区安朱屋敷町15-1)
TEL:090-3287-8756 E-mail: info@iwashitatoru.com

【会場】
せんだい演劇工房10-BOX (984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2-12-9)TEL:022-782-7510


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撮影/池上直哉




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撮影/山中隆史

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