劇カラ通信



「十一ぴきのネコ」を終えて…

とうとう、初雪が降りましたね。迫り来る寒い冬を前にみなさんどんなあったまり企画を考えているでしょうか。

私は、2個湯たんぽ作戦でこの冬を乗り切ろうと思っています。電機よりお湯のあったかいのはいいですよ。余談ですが。

東宮城野小学校の演劇アウトリーチの学校公演が無事終りました。

200名を越える全校生徒出演の「十一ぴきのネコ」・・・前代未聞のこの劇に挑むことを決断するには、東宮城野小学校の校長先生をはじめとする先生方の並々ならぬ覚悟があり、そして、ここ数年間、まったくのボランティアで学校との信頼関係を築きあげた、10-BOX前工房長の熊谷さんの熱い情熱とそれに伴う豊富な経験があったことはいうまでもありません。

このアウトリーチには、音響、照明のスタッフをはじめ、この仙台で演劇にかかわるみなさんのたくさんのお力添えもいただいています。

11月11日本番前の連日のリハーサルにもスタッフが立会い、206人の役者の日々の進歩を見守り、先生方と打合せをし、舞台を調整していきました。

体育館は見事な劇場になり、学校公演当日、全校生徒で演じた3時間の超大作で野良猫になりきった役者たちには、保護者のみなさんをはじめとする300名を越える来場者たちからの温かい拍手が贈られました。そして、観ている私たち大人に、たくさんのパワーと感動をくれた劇でした。

役者のみなさん、おそろいの黒いTシャツで裏方になりきった先生方、ほんとにおつかれさまでした。

公演の大成功よりも、むしろ創り上げていくそのプロセスこそが、演劇アウトリーチの醍醐味であるという10-BOX演劇アウトリーチは、まだまだ続きます。

10-BOX(石)

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