劇カラ通信
舞台スタッフ・ラボ
舞台スタッフというのは地味な仕事だと思うんですよ。
単純にスタッフと言っても、チケットを売る人から音響、照明、大道具・小道具の管理をする人まで、多岐に渡りますが、共通しているのは決して舞台上に立つわけじゃない、ということです。普通に客席に座ってお芝居やコンサートを楽しむお客さんは意識すらしない部分ですからね。
でもトンネルを通り抜けたり、超高層ビルに入る時に「このトンネルを(ビルを)作った人がいるんだよなぁ」と思ってしまいませんか?ダムとか。
まぁ当然のことですが、役者やミュージシャンだけでは舞台は成立しません。そしてやはり、有能な舞台スタッフは関係者から賞賛と信頼の目で見られます。非常に達成感とやりがいがあります。いや、むしろそういう感慨を得やすい職業かもしれないです。何がなんでも本番はやってきて、決まった時間に終わるわけですから。
少々逸れましたが、一昨年まで実施してきた10-BOX演劇道場を今年度はリニューアルします。舞台の技術スタッフ、すなわち照明・音響・美術に的を絞って、それぞれのコースで基礎の基礎から勉強し、体験できる内容となります。名前も一新「舞台スタッフ・ラボ」です。
例えば照明なら色の効果からライトの種類、接続の仕方、ライトの吊り方、プランの立て方。音響なら音の仕組み、機材の種類と役割、接続の仕方。美術なら道具の名前、使い方、安全な作業の仕方。こういう「今さら人に聞けない…」レベルから丁寧に学んでいきます。
「現在劇団に所属しているが、人手不足で役者と技術スタッフを兼務せざるを得ない」とか、「人前に立つのは苦手だが、みんなで何か作り上げる仕事として舞台スタッフに興味がある」とか、単純に「素晴らしい舞台を見て、照明とか音響とか舞台道具に魅せられた」とか、「定禅寺ストリートジャズフェスでPAを体験したが惨敗した」などなど…。やってみたいのに誰に教えてもらえばよいのか解らなかった人、知識よりも体験が先行してしまっている人、興味がある人を歓迎いたします。
詳細は来月の初旬までにはお知らせします。お待ちくださいませ。
10-BOX(服)
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